2022年11月25日(金)
ナゴヤイノベーターズガレージにて、Hatch Technology Nagoya「フィールド活用型社会実証支援事業」の第6回Hatch Meetsを開催しました。
フィールド活用型社会実証支援事業とは
実証実験ニーズをもつ企業と、実証実験を行う場を提供する企業(や自治体)が一緒になって社会実装を目指すプロジェクト支援事業となります。
詳しくはこちら
第6回では現地のみ開催という形で15名の参加がありました。
アジェンダ
・開催挨拶 13:30-13:35
・Hatch Meetsの紹介 13:35-13:40
・過去の課題の一覧を説明 13:40-14:00
・ユーザーの体験を追体験する 14:00-15:15
・問題と課題を整理する 15:15-16:00
・打ち手となるアイデアを考える 16:00-16:20
・クロージング 16:20-16:30
過去の課題の一覧を説明
これまでHatch Meetsでは開催の際に、「防災」、「福祉」、「子育て」、「スポーツ」をテーマにさまざまな課題を抱えるNPO、自治体、活動団体などにピッチをしていただきました。
その中で、解決してほしい課題に対しての提案を募集していて、まだ手が上がっていない課題を今回のアイデアソンを通して解決策を考える題材として提供しました。
各テーマの課題は以下の通りです
【防災】第2回HatchMeets全体会より
・防災人材育成に関する課題
・企業内の防災意識向上
・有事に企業と地域が共生できる計画
・平時からの活動に関する課題
・顔の見える関係性の構築
・発災時の課題
・物資の提供方法
・人的支援不足
【子育て】第3回HatchMeets全体会より
・母親のワンオペ回避に関する課題
・育休取得している企業と妊娠期から連携してサポートをしたい
・相談をもっと手軽にしてもらえる環境を作りたい(現在LINEを利用)
・放課後スクール経営の課題
・指導者の成り手不足
・高学年でも楽しめるコンテンツ不足
・子育てテーマのピッチ団体が共通で発生している事務業務での課題
・関係機関との連絡や日程調整
・スタッフの確保とシフト調整
・利用者の予約管理
・複数拠点での情報共有
【福祉】HatchMeets第5回全体会より
・職業訓練コンテンツのオンライン化
・精神障害がある支援対象者への意思決定を汲み取りたい
・リハビリテーションに関する課題
・視力障害がある人へ安全に水泳ができる仕組みを提供したい
ユーザーの体験を追体験する
今回のアイデアソンでは、サービスデザイン思考を用いて
「観察/共感」「問題の再定義」「アイデアを考える」「プロトタイプ作成」「市場投入」の一連の流れを繰り返し、課題解決を行うというサービスデザインの手法を用いてビジネスプランの作成を行います。
各テーマの課題または自社のビジネスプランを元に、ユーザーの追体験を行います。
ここではカスタマージャーニーマップを活用し、
・ターゲットの行動
・ステップの作成
・タッチポイント、チャネルの洗い出し
・ターゲットの思考を想定
・ターゲットの感情曲線を分析
というどういう流れで課題に行き着くのかを想定し、その中から課題を見つけます。
[問題と課題を整理する]
カスタマージャーニーマップでユーザーの体験と課題が出てきたので、問題の再定義を行います。
そこから課題の本質は何か?ニーズはなぜそう思うのか?を繰り返し問い続けることで、ニーズを仮定していきます。
[打ち手となるアイデアを考える]
ニーズが出てきたらそれを満たすためのアイデアを考えます。
手法はさまざまなものがあるため、アイデアはたくさん出すことが必要です。
今回はアイデアソンの段階なのでここまでですが、本来はこのあとプロトタイプを作成し、実証実験や市場投入を行いフィードバックを得ていきます。
皆さんがこの場で考えたアイデアが良いビジネスプランの種となったり、手法自体を活かして課題に対する提案をいただけるのをお待ちしております!
アイデアソンの様子
詳細はこちらの動画をご覧ください。
今回の様子をグラフィックレコーディングでまとめました。
執筆:高木真柚