要点
解決したい課題
・膨大な証明書の作成・チェックにかかる時間を減らしたい。
・毎年のように発生する証明書の誤交付を無くしたい。
想定する実証検証
手書きの証明書交付申請書を、なるべく人の手を介さずに正確に申請者の手元に交付するツールの開発・検証
実現したい未来
・「待ち時間の少ない市民課窓口」にしたい!
・証明書の誤交付のない「安心できる市民課窓口」にしたい!
得られる物
全国自治体共通の優先課題であり、行政の窓口手続きの簡素化・効率化などのノウハウを得ることで、全国自治体への展開も可能となります。
ストーリー
証明書交付の待ち時間半減!誤交付 ゼロ!~待ち時間の少ない市民課窓口・あんしんできる市民課窓口を目指して~
市民課は「区役所の顔」?!
区役所市民課では、大きく「戸籍」と「住民基本台帳」に係る2つの事務を取り扱っています。これらの事務では、お客さまからの届出によって戸籍や住民基本台帳に登録や変更を行うだけでなく、各種証明書の交付も行っています。
「市民課」であったり、「区民課」であったり、「窓口サービス課」であったり…市町村によって組織の名称は様々ですが、まず、みなさんが「区役所」と聞いた際にイメージするのは、この「市民課」などの名称の部署ではないかと思います。市民課は「区役所の顔」と言え、区役所全体の印象は、市民課の印象で大きく左右されます。
市民課窓口の混雑による待ち時間を軽減するために
通常の証明書(住民票、印鑑証明)の交付であればシンプルで、申請内容にも不備がなければ、申請→交付まで5分程度で終了します。しかし、窓口にはさまざまな種類の申請がくるため、繁忙期に一件でも複雑なものがあると、そこに担当職員が一人とられてしまうことで、業務がスタックし、お客さまへの待ち時間が生じることになってしまいます。
昨今の新型コロナ禍のなか、3月・4月の引っ越しシーズンやマイナンバーカード関連事務が急増したことなどもあり、多い時には2時間以上、お客さまにお待ちいただいたこともありました。お客さまから「証明書の発行ぐらいで、なんでこんなに時間がかかるんだ!」とよくお叱りも受けています。
もともとこの時期は、区役所に手続きに来るお客さまが多い繁忙期だった、ということもありますが、証明書交付に限っていえば、私たちは、恒常的に混雑が発生する原因は次の3つと考えています。
複数職員でバトンを繋ぐ証明書発行
1つ目の原因は、スムーズな手続きになっていないことです。区役所での手続きは、大抵の方は年に1回も行えば良い方で、手続きに不慣れな方が多い割には分かりづらいため、何度かやり直しになったり、説明に時間がかかったりする状況が起こります。
2つ目の原因は、バックオフィスでの事務処理が手作業による部分が多く効率的ではないことです。
証明書交付までの流れを見ていくと、