LiDARセンサーとAIを活用したエスカレーター安全利用促進の実証【課題提示型プレスリリース】

 Hatch Technology NAGOYA 課題提示型支援事業の実証について、1月29日にプレスリリースを発出しましたので、お知らせします。

 課題提示型支援事業では、LiDARセンサーとAIを活用してエスカレーター上の歩行者を的確に検知し、注意喚起を行うシステムの開発を行っています。これにより、エスカレーター上での歩行や片側をあける慣習をなくしていくことができるかを、地下鉄伏見駅で実証しています。なお、本発表は名古屋市エスカレーター安全利用促進キャンペーンと連動して実施しています。2月5日に、メディア向けに実証の様子をご見学いただく機会を設けます。

1.プロジェクトの概要

 エスカレーターの安全基準は立ち止まって利用することを前提としており、エスカレーターの踏段上で歩くことは自身の転倒の原因になるだけでなく、接触により他の利用者を転倒させるおそれもあります。

 名古屋市では、エスカレーターの安全利用を促進するため、「エスカレーターは立ち止まって利用する」ことを義務付ける条例を制定しました(2023年10月施行)。これによる一定の効果は認められるものの、エスカレーター上での歩行や片側をあける慣習は依然として残っており、変えることは容易ではありません。

 今回の社会実証では、名古屋市営地下鉄 伏見駅のエスカレーターに、高精度のLiDARセンサーとAIを活用した歩行者検知、注意喚起システムを導入し、利用者の行動変容を促すことができるかを検証します。

2.実施者

(1)実証事業者 有限会社来栖川電算

(2)市担当部署 スポーツ市民局 消費生活課、交通局 駅務課 

3.今回の社会実証のポイント

4.実証で活用するソリューション

「SensoriZ (センサライズ)」を基盤とした「エスカレーター見守り君」システム(有限会社来栖川電算)

<技術の特徴>

  • 独自のAI技術と3次元解析技術で高品質な人流解析を実現
  • エスカレーター上を移動する人物やエスカレーター前で片側を空けて列をなしている人物をリアルタイム、かつ、正確に特定する高精度な位置解析技術
  • センサデータや解析結果をクラウドへ保存、可視化が可能

5.実証事業者について

有限会社来栖川電算
代表取締役社長 佐藤 太亮
設立 2003年2月27日
本社所在地 愛知県名古屋市中区
URL  https://www.kurusugawa.jp/