Hatch Meets「保育園において児童の見守りを行うシステム」の実証実験が完了しました

実証事業者:余白文化株式会社

フィールド提供者:名古屋民間保育園連盟の会員園

・はとおか保育園​

・愛名保育園​

・かなれ原保育園

・滝の水保育園​

・水広保育園​

・ヒルズウォーク徳重園

プロジェクト概要

名古屋市内の民間保育園6か所において、ウェアラブル端末を身につけた児童の位置をリアルタイムに取得し、離れると居場所を知らせることで児童の安全の確保を行うシステム「Hikids」の有効性を確認します。

プロジェクトの目的

<保育現場の安全性向上と業務軽減>

お出かけ先など、どんな場所でも園児の居場所を把握し、複数の園児の位置情報を1つのアプリに集約したり複数人で監視できるシステムの商品化を通じて、保育現場の安全性を高め、園児の見守りに必要な保育園の業務軽減をはかります。

実証実験の詳細

各保育園に通う2歳以上の園児に対しGPSセンサーを装着してもらい、センサー精度や装着方法の検証、収集したデータによるアラート条件の検証を行いました。

園の先生が親機(スマホ)を持つことでGPSセンサーを装着した園児が、先生から設定したアラートレベルの距離を離れると親機(スマホ)のアラートがなる仕組みとなっています。

親機(スマホ)からはそれぞれの園児がどこにいるかを地図上で確認することができます。

実証実験では園内保育と園外保育、移動中の3つのシーンを検証し、園外では散歩や遠足時に装着を行いました。

当初は腕時計型のセンサーを想定していましたが、ぶつけて怪我を負わせてしまったり、自分で取り外してしまうなどの懸念があった為、クリップ付きのネームケースにセンサーを入れて衣服に装着する形で実験を行いました。

実証実験の結果

GPSセンサーを入れたネームケースのクリップが外れてセンサーを落としてしまうことがあった為、強力マグネットで衣服を挟んで装着する形に改善しました。 園外保育では、先生が園児と一緒に設定エリアから離れることがありますので、エリアからと距離だけではなく、親機(スマホ)から離れる距離も計算するように改善しました。

今後の展開

8月以降はマグネット式センサーのデモ品とアラート条件を改善したベータ版のアプリを使い、再度保育園と協力した実証実験を行う予定です。