実証事業者 株式会社タジク
市担当部署 住宅都市局 名駅ターミナル整備室
Hatch Technology NAGOYA 課題提示型支援事業の実証について、実証の成果をまとめた記事になります。
1.プロジェクトの背景・課題
名古屋市では、リニア中央新幹線の開業の機会を捉え、名古屋駅周辺を魅力的な空間にするために多くのプロジェクトを展開しています。
名古屋駅西側駅前広場の再整備は、2026年のアジア・アジアパラ競技大会開催時も見据え、最初に完成するプロジェクトであり、駅前広場が新しく生まれ変わることを多くの人と共有しながら盛り上げていきたいと考えています。
これまでSNS、冊子の作成、シンポジウムなどを行ってきましたが、より幅広い層に再整備を知ってもらうため、リニアの新時代にふさわしい、先端技術を活用した効果的なPRに挑戦したいと考えています。
2.社会実証の内容
先端技術である生成AIでコンテンツを生成しながら、現地を舞台にしたメタバースを作成。その場を起点としながら、PRを実施し、各SNS+各メディアへ、実証期間中先端技術を使った話題をPR。
3.検証結果・効果
先端技術を利用した話題性の高さと、行政の組み合わせは希少性を生み、本プロジェクトについては実証期間中様々なメディアに取り上げられることになった。さらには名古屋市の話題を提供するインフルエンサーにもピックアップされ、新聞、テレビ、WEBニュース、SNSと幅広い領域での拡散に成功。
実証実験の目的であった、「先進技術をフックにしたメディア露出最大化」は達成され、多くの人に、名古屋駅西側駅前広場が新しく生まれ変わるという情報を、期待感ある形で伝えることができた。
関係者の声
- 今まではCGパースなどでしか整備イメージをつかめなかったが、メタバースでは、実際のスケール感がとらえやすく、より具体的なイメージをとらえることができた。
- メタバースでは、普段見ることのできない視点からの景色も見ることができ、楽しい。(民間事業者)
- 生成AIによりデザインしたポスターについて、いい意味で”行政らしくないもの”に仕上がっている。(内部関係者)
4.今後の展望・課題
今回の実証実験により、従来のPR方法に加え、先進技術を用いたPRについても効果的なものであると感じた。
今後は西側駅前広場だけでなく、東側駅前広場でも再整備に向けた動きが出てくる予定であり、名古屋駅周辺の事業PRについては、今後も継続してより効果的なPRを実施していく必要がある。
名駅関連の事業については、来年度、事業PRの予算を要求しているため、今回作成したメタバース空間を活用することも含め、継続的にPR方法について検討していきたい。
5.実証事業者について
株式会社 タジク
代表取締役社長 田中 義弘
設立 2021年3月
本店所在地 名古屋市東区