2022年度PJ報告No9.AI病害虫予測アプリPJ

実証事業者 株式会社ミライ菜園
フィールド提供者 名古屋市農業センター

実証実験の目的とゴール

病害虫予測AIで病害虫を防ぎながら農薬散布量や回数を減らし、材料費と人件費のコストカットを図り、環境に優しい農業の実現を目指します。

病害虫予報AIが農家の勘と経験に近い予測値を返し、農家はそれに応じて適切なタイミングで農薬散布、もしくは農薬散布を止めるという判断を下すことができるようにします。

また、とことんシンプルなUIとすることで、高齢化が進む農業現場においても使ってもらえるアプリとします。

実証実験の概要

農業センターで作成している作物について、病害虫の発生予報の通知を受けた農業センターから、病虫害が実際に発生したかどうかの有無や、農業センターが予報の通知を受けて実際に行った農薬散布の状況などをミライ菜園へフィードバックし、予測の精度確認やアプリケーションの改善を行います。

実証実験の成果と課題

キャベツ、ブロッコリーの主要病害虫の発生予報を提供し、実際に発生したかどうかの確認を行い、アプリのアップデートを行いました。

  • 実証実験開始:2023/1/17
  • 第1回アップデート 2023/2/17
  • 第2回アップデート 2023/3/10

2023/1/17から開始し、冬の間はほぼ病害虫が出ないため、発生の確認がとれなかったが、他地域では、キャベツ菌核病などの予報に応じて現地で発生したことの確認が取れました。

病害虫は出始めの対処が肝心なため、春から夏にかけてどれだけ病害虫の出始めを予測できるように引き続き検証と改善を行っていきます。

今後の展開

スケジュール

  • ~2023年12月末 実証と改善
  •   2024年1月~ 有償化、拡販

となっています。

まずは愛知県内を重点的に展開し、農業が盛んな北関東、北海道、九州など地域を絞って展開し全国の自治体普及課様、JA様と連携してサービスを普及もしていく予定です。