2022年PJ報告No1.テラスポ鶴舞AIカメラPJ

実証事業者 株式会社NTTSportict 
フィールド提供者 テラスポ鶴舞

AIカメラとはコートの全景を映すカメラが試合の状況を自動で判断し、ボールや人の動きから盛り上がる場面を自動映像編集することで臨場感のある映像配信を実現します。

配信ページのテラスポ鶴舞チャンネルでは学生サッカーリーグなどの地元大会や、テラスポ鶴舞をメイングラウンドとしている女子サッカーチームのラブリッジ名古屋の練習風景をライブでもアーカイブでも視聴することが可能です。

https://aifa-fc.nttsportict.co.jp/

実証実験の目的とゴール

テラスポ鶴舞AIカメラPJ2022度ではスポーツ施設の新たな価値を創造し、収益性の拡大及び新たな収入源の創出を目指します。
また、利用者や関係者との関係性を拡大し、他施設や他事業者への水平展開を図ることも目的としています。

実証実験のゴールは、テラスポ鶴舞AIカメラPJ2022度のゴール設定に基づき、AIカメラによる地域スポーツの自動映像配信の構築と運用フローの確立を目指すこと、練習場での利用頻度の向上や持続可能な取り組みとしての収益化をゴールとしています。

実証実験の概要

2022年10月8日に開催された西尾レントオール 名古屋ジュニアサッカー大会の30試合で、可搬型AIカメラを合計4台設営し、全4コートを撮影、アーカイブ配信を実施しました。試合映像をWEBページ配信(プレロール広告付)し、プレロール動画広告を表示⇒試合映像と流れるようにしました。


テラスポ鶴舞チャンネルのアクセスは、少年サッカーの有名チームが全国から参加したため、愛知県外の多くのエリアからアクセスがあったことが明らかになりました。

実証実験の成果と課題

AIカメラによる地域スポーツの自動映像配信の構築と運用フローのベースを確立することに成功しました。しかし、練習場での利用頻度向上や持続可能な取り組みとしての収益化が課題として残っています。

実証実験における課題は以下のようになります。

  • 練習場でのAIカメラの利用頻度向上
    • 練習場での映像撮影において、コストや設備の問題があり、AIカメラの利用頻度を向上させる必要がある。
  • 持続可能な収益化の課題
    • 実証実験では、プレロール広告付きのWEBページ配信を行い、広告収入を得たが、これだけでは収益化が困難である為、持続可能な収益化の方法を模索する。
  • 展開に関する課題
    • 実証実験は30試合のみであったため、今後はより多くの試合や競技種目に対応し、地元名古屋での展開に向け、愛知県サッカー協会、テラスポ鶴舞の関係者だけでなく、名古屋市、愛知県、地元企業の皆様と議論を重ねていくことが必要である。

今後の展開

Hatch Meetsとしての実証実験は2022年度で終了となりますが、テラスポ鶴舞に取り付けたAIカメラについては引き続き利用を続けていくことから今後の展開として、地元名古屋での展開について、愛知県サッカー協会、テラスポ鶴舞の関係者だけでなく、名古屋市、地元企業の皆様と議論を重ね、地域スポーツの発展に貢献していくことを目指します。