公共交通機関を守るために
名古屋市交通局デジタル推進課では、公共交通機関に関わる重要な施設の入退室管理を行っています。これは市民の移動手段を確保し、安全・安心な社会を実現するための重要な業務です。
現在、重要施設への入室は静脈認証により管理されていますが、登録者でも読み取りエラーにより入室できないことがあります。また入室後の行動監視は別設置の監視カメラ録画でしか行えず、誰がいつ入退室したかの記録は手動の記帳に頼っています。こうした状況は、セキュリティ上の課題であるとともに、運用上も非効率な状況となっています。
セキュリティ確保は喫緊の課題
重要施設のセキュリティ確保は市民生活を守る上で喫緊の課題です。近年のテロ等の脅威の高まりを受け、確実な入退室管理の実現が強く求められています。また、業務のデジタル化・効率化を進める上でも、入退室管理のスマート化は重要な取り組みの1つと言えます。
既存の静脈認証が不安定に・・・
これまで静脈認証の導入により、高いセキュリティを確保してきました。しかし10年以上前のシステムであり、読み取りの不安定さや故障リスク、別システムでの行動監視の非効率さなど、様々な課題が顕在化しつつあります。
先進技術を使ってセキュリティをアップデートしたい
今回の実証では、顔認証や虹彩認証など、新たな生体認証技術を活用することで、登録者の確実な認証と同時に、未登録者の検知が、安定的に行えるか検証したいと考えています。
また既存の監視カメラを連動させ、入室から退出までの行動を自動で追跡・記録することで、トータルの入退室管理システムの構築が可能か検証したいと考えています。
同様の高度なセキュリティニーズは市役所内にも多くあると想定され、本システムが実用化できれば、他分野への展開も大いに期待できます。ご提案いただける企業様からのご応募を心よりお待ちしております。