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なぜ今、働き方改革、そして職員室環境の改善なのか
私たち、新しい学校づくり推進課では、学校における働き方改革を担当しています。 そう、今、学校で働く教職員の働き方改革が喫緊の課題となっているんです。 みなさんは、学校で働く先生たちにどんなイメージを持ちますか?
教職員は、子どもたちの笑顔のために、日々精力的に教育活動をしています。 一方で、学校には、多様な一人一人の子どもを大切にした教育活動を進めるため、さまざまな対応が求められる中、本市では、時間外在校等時間の上限時間である「1か月45時間を超えて勤務をしている月がある」又は「1年間で360時間を超えて勤務をしている」に該当する教職員の割合は、令和4年度において54.3%となっています。
私たちは、持続可能な学校運営としていくため、教職員が心身ともに健康に働くことができる環境を構築するとともに、子どもの学びの充実に向けた働き方改革を推進するため、令和6年3月に「名古屋市学校における働き方改革プラン」を策定しました。このプランでは、働き方改革を進める先に「目指したい学校の姿」を次のように掲げています。
“子どもと大人の笑顔のために教職員みんなで対話し、チャレンジできる学校” 働き方改革の目的は、長時間勤務の縮減のみで捉えるべきではないと考えます。教職員の働き方を変えることによって、より良い教育を目指すこと、すなわち長時間勤務の縮減を進めると同時に、子どもの学びの充実を図るという考え方が重要なのです。 そして、この「目指したい学校の姿」の実現に向けて、「教育委員会が中心となって進める取組」と「学校の主体的な取組(教育委員会の伴走支援)」を両輪とした働き方改革を推進します。
プランに掲げた「教育委員会が中心となって進める取組」の中に、「職員室環境の改善」を取り上げています。働く環境というのは、働く上での基盤であり、とても重要なものです。効率的な業務運営や教職員の対話と協働による子どもたちのための教育活動を促進するため、教職員が働く職員室の環境改善を図っていきたいと考えています。
職員室の未来がここに!“スマートルーム”への進化
みなさんは、職員室に入ったことがあるでしょうか? 紙が多い、狭い…、そんな印象を持たれたことはないですか? 実際、職員室を見ると、人も物も情報も多く、雑多な状況でとても快適とはいえない空間となっています。また、個人情報も多く扱う中、ペーパーレス化が遅々として進まず、現代のデジタル化の流れから取り残されています。職員室では、黒板やホワイトボードを使って、基本的に手書きで予定等の情報共有を行っている現状があります。
人も物も情報も多い職員室。今こそ、デジタル技術を活用することで、安心・安全・快適で働きやすくスマートな空間・スマートな職員室環境を作り出したい!そんな考えを持っています。
例えば、こんなことができないか、と思い巡らせています。
・センサーや映像解析等の技術により、使用頻度の低いファイルや非効率な動線を明らかにする。人間の主観だけでは判断できない現状を可視化・分析し、配置やレイアウトの改善につなげる。あるいはペーパーレスな情報共有の方法として、最新のデジタルサイネージの活用なども考えられる。生徒の生き生きとした活動の様子を映し出すことで、温かな雰囲気を創り上げる。さらに、教職員の在校状況も一覧・可視化できれば、意識改革にもつながる。 あくまでここに書いたものは一例ですが、すでに企業で導入しているものであっても、学校現場であればさらに新しい効果を発揮できるものもあるかもしれません。
上記にとどまらず、最先端技術を駆使した改善提案を求めています。もし実現すれば、従来の職員室が、安心・安全・快適な“スマートルーム”へと生まれ変わります!
求む!熱意あるパートナー
今回、職員室環境をぜひ改善したい、と手を挙げたのが明豊中学校でした。明豊中学校では、すべての人(生徒・教職員)が、安心・安全・快適な学校生活を送ることができるように、これまでの当たり前を見直し、生徒と教職員と共によりよい学校を創る、MSI(Meiho School Innovation)を推進しています。熱意ある明るく前向きな校長先生をはじめとした教職員と一緒に、職員室を進化させてくれる、同等以上の熱量を持ったパートナーを募集します!
皆様との実証事業により、教職員が働きやすくなり、ひいては時間外在校等時間の縮減につながっていくことでしょう。―そして、その先にある子どもたちの笑顔のために。 “子どもと大人の笑顔のために教職員みんなで対話し、チャレンジできる学校”を目指して、その大きな一歩を、私たちと一緒に踏み出しませんか?