Hatch Technology NAGOYA

課題提示型事業
課題詳細

データで自転車通行空間の効果と課題を可視化し、快適に走れるナゴヤへ

締切日
【募集終了】

要点

解決したい課題
自転車通行空間を随時拡張しているが、それにより自転車利用者が増えたのか、目に見える効果が検証できていない。
想定する実証実験
今後整備予定の自転車通行空間を利用し、自転車通行量の測定・解析や自転車通行空間の新たな活用シミュレーションなどを行う。
実現したい未来
多くの自転車利用者の方が、快適に自転車通行空間を利用していただくとともに、歩行者にとっても、より安全安心な歩道空間を実現する。
得られるもの
関係機関や他都市にも導入できる。

ストーリー

実現したい未来や社会

 自転車利用課は、市民の自転車利用を促進し、「自転車が使いやすいまち」を実現することを目指しています。具体的には、自転車通行空間の魅力向上を図ることにより、全ての市民が安心して自転車を利用できる社会を目指しています。

出展:『名古屋市自転車活用推進計画』
https://www.city.nagoya.jp/ryokuseidoboku/page/0000139281.html

課題の背景

 わたしたちは名古屋市内における自転車通行空間の利用率に関する統計データ、利用者からのフィードバックなどを活かし、さらに魅力的な自転車通行空間をつくり、魅力的な都市にしていきたいと考えています。

なぜ今取り組むべきなのか

 自転車利用促進政策や世の中の環境意識の高まりに応じて、今こそ自転車通行空間の整備に取り組む必要があります。

 世界的にも、自転車を活用した持続可能な都市交通が注目されており、名古屋市もこの潮流に乗ることで、国際的な競争力を高めることができます。さらに、市民の健康意識や環境意識が高まる中、自転車利用の促進は時代のニーズに合致しています。

今回実施したいこと

 実証の半年間で、自転車通行空間の現状と課題を明らかにし、可能であれば利用者数を増加させることまでできればと考えています。

 整理すると、実施したいことは、大きく2つあります。

  1. 自転車通行空間の整備とその効果を計測したい
  2. さらなる自転車利用促進につながる施策を検証したい

 想定する手法として、自転車通行空間の利用状況の把握には、カメラやセンサーでのデータ収集や、ご提案企業が入手可能なビッグデータの活用などをイメージしています。また、自転車利用促進に関しては、海外などで見られる赤信号で止まらずに走れるシステム(グリーンウェーブ)などがどのような効果を生むかシミュレーションができたらと考えています。

 これらはあくまでも現時点での想定ですので、その他の手法のご提案も幅広く検討したいと考えています。

 これにより、市民の自転車利用をさらに促進し、安全で快適な自転車通行環境を提供します。

 このプロジェクトの成功には、企業のみなさまの協力が不可欠です。

 先進技術を提供する企業や、自転車関連事業を展開する企業との連携を強化し、名古屋市の未来を共に築いていきたいと考えています。自転車利用の魅力を高めることで、市民の生活を豊かにし、持続可能な都市交通を実現するために、ご支援とご協力をお願いいたします。

募集要項

背景
平成23(2011)年に警察庁から自転車は車道通行が原則であることが示され、平成24(2012)年には国土交通省・警察庁により「安全で快適な自転車利用環境創出ガイドライン」が策定されました。
これを受け、本市でも自転車通行空間の整備を進めています。
課題(詳細)
自転車通行空間を随時拡張していますが、それにより自転車利用者が増えたのか、市民の満足度向上に繋がっているのかなど、目に見える効果は検証できていません。
現在は、職員が自転車通行空間の通行量を調査しており、業務負荷が増えています。またリアルタイムでの計測が難しい点も解消したい課題の1つです。
求める解決策
自転車通行空間の整備前後の自転車通行量の変化を把握するための最新技術や施策の提案をお願いします。また、市民からのフィードバックなどを活かし、自転車利用者を増やすための施策等もあれば提案いただきたいです。
想定する
実証実験内容
今後整備予定の自転車通行空間を利用し、下記のような実証実験を想定しています。ほかにも有効な手法があれば提案いただきたいです。

例)
・既存のビッグデータをもとに解析
・街灯等にセンサーを設置して自転車通行量を測定、解析
・自転車ユーザー向けアプリを使用した自転車通行量の測定、解析
・海外などで見られる赤信号で止まらずに走れるシステム(グリーンウェーブ)の効果シミュレーション             など
実証実験
成功後の発展性
他自転車関係行政機関への展開が考えられる。
提案企業に求める
専門性
自転車通行量の測定、解析技術
信号現示に関する知識 
プロジェクトの進め方
打合せ方法
適宜、面談を希望します。
提供可能な
データ・環境等
交通量ピーク時の目視でカウントした交通量
プログラム終了後の
本格導入
・本格導入については交通管理者の合意が必要となる。
・整備効果検証については、予算化の可能性がある。