課題提示型支援事業 とは
名古屋市が提示する行政課題および社会課題(一般・グリーン化・DX)に対して、先進技術を活用した解決策を持つ企業等を広く募集し、選定した実証プロジェクトに対する費用の一部負担や実証に必要な調整等の支援を実施します。
課題説明会を開催しました
課題説明会は終了しました。
各課題を提示した担当部署の職員が参加し、課題についての具体的な質疑応答やディスカッションを行いました。
- 開催概要
- 日時:2024年7月1日(月)15:00〜17:30(2時間30分)
- 当日プログラム
- 第1部:15:00〜16:00 行政課題(8課題)
第2部:16:15〜17:15 社会課題(8課題)
・ブレイクアウトルーム(分科会)形式で、8課題同時進行です。
・ブレイクアウトルームの移動は自由です。
2024年度課題一覧
- 締切日
- 【募集終了】
行政課題(8件)
ストレスを可視化して、職員のメンタルヘルス不調を未然に防止したい!
- 実証事業者
- Zero To Infinity 株式会社
- 市担当部署
- 総務局 安全衛生課
焼却工場へ搬入されるごみに混入した金属類などの不適物を検知したい!
- 市担当部署
- 環境局 工場課
増加する「ごみの自己搬入」をスマートに!処理施設の混雑を緩和したい!
- 市担当部署
- 環境局 作業課
違法で危険な“盛土”を早期発見!衛星データやAIを活用し効率的に監視したい
- 実証事業者
- 株式会社Solafune
- 市担当部署
- 住宅都市局 開発指導課
交通事故ゼロの未来へ!新技術で実現する道路維持管理
- 実証事業者
- 株式会社スマートシティ技術研究所
- 市担当部署
- 緑政土木局 道路維持課
測量の未来!基準点のナレッジ共有システムを構築し、スマートな境界確認を実現したい
- 市担当部署
- 緑政土木局 測量調査課
外国人のお客様も「みて、ふれて、たしかめて」ができる科学館へ!多言語対応を実現したい!
- 実証事業者
- 株式会社Algomatic
- 市担当部署
- 教育委員会事務局 科学館 総務課
先進技術でスムーズな入退室と高度なセキュリティ管理を実現したい!
- 市担当部署
- 交通局 デジタル推進課
2024年度スケジュール
2024年06月
実証事業者の募集開始
課題説明会(オンライン)
2024年7月
応募締切
第一次選考(書類審査)
第二次選考(オンライン面談)
2024年08月
最終選考会(オンライン)
実証候補者の決定
市と実証に関する協定の締結
実証実施期間
2025年03月
成果報告会
募集要項(抜粋)
応募する際には、PDFファイルの募集要項を必ずお読みください。
- 募集内容
- 名古屋市において選定した行政課題および社会課題について、先進技術を活用した解決策の提案を募集します。提案内容を審査のうえ、実証の実施を決定します。
- 募集対象
- 提示した行政課題や社会課題に対して、先進技術を活用しその解決策を提案できる企業等
- グループでもエントリーできます
- 選定件数
- 行政課題4件程度、社会課題4件程度
社会課題については、特に地球環境への配慮に優れたものを「社会課題グリーン化」、特に社会にインパクトのあるデジタル・トランスフォーメーションに資する提案を「社会課題DX」として採択します。 - 支援内容
- 負担金の支払い
実証にかかる経費の一部を本市が負担します。※消費税等も対象
行政課題1件あたり150万円まで
社会課題1件あたり300万円まで - 実証に必要な市施設における調整
- 市のイベント等におけるPR
- 大学、研究機関等における相談のあっせん
- 負担金の支払い
- 申し込み方法
- Webフォームからお申し込みください。
https://www.hatch-tech-nagoya.jp/solution/application-form/
応募資格
- 応募資格
-
応募者は、次に掲げる要件をすべて満たす事業者又は複数の事業者で構成されるその共同体(以下「グループ」といいます。)とします。グループを結成して応募する場合は、すべての構成員が要件を満たしているものとします。
- 本市の事業の趣旨を理解し、関係法令等を遵守するもの。
- 名古屋市暴力団排除条例(平成24年名古屋市条例第19号)第2条第2号に規定する暴力団員(以下「暴力団員」という。)である者又は同条例第2条第1号に規定する暴力団若しくは暴力団員と密接な関係を有する者でないこと。
- 失格規定
-
次に揚げる事項に該当する者は、応募資格を失うものとします。グループを結成して応募する場合は、いずれかの構成員が該当すれば応募資格を失うものとします。実証候補者決定後に応募資格を満たさないことが判明した場合は、当該決定を取り消すものとします。
- 虚偽の内容で申請した者
- 応募書類の提出後、(1)に規定する応募資格の要件を満たさないことが認められた者
- 選考の公平性に影響を与える行為をした者
- 募集要項に違反すると認められる者
- その他不正な行為を行ったと認められる者
- 基本協定の締結と負担金の交付
- 実証事業者決定後、本市と実証事業者は速やかに実証に関する協定を締結します。協定に基づき実証にかかる負担金を本市が支払います。協定の内容、手続き等につきましては、実証事業者に別途通知します。
よくあるご質問
- Q.指定された課題以外での申し込みは可能ですか?
- A.指定された課題以外の名古屋市での社会実証に関する事業についてご興味のある方は、フィールド活用型事業へご参加ください。詳しくはこちらをご確認ください。
- Q.選考期間における交通費は支給されますか?
- A.選考に伴う交通費は、各自でご負担いただくことになります。予めご了承ください。ただし、基本的にはすべてオンラインでの選考を考えております。
- Q.実証期間の交通費は支給されますか?
- A.実証期間における交通費は、実証プロジェクトの経費として各実証事業者にお支払いする負担金に含まれるとお考えください。
- Q.「Hatch Technology NAGOYA」では、どんなサポートが得られるのですか?
- A.行政の立場で課題を熟知している職員から、行政課題や社会課題に対してどのような背景や現状があるか・どのようなニーズがあるのか等について、詳しくアドバイスを受けることができます。 必要なデータやユーザーである市民の方々の声など、ビジネスのブラッシュアップに必要な材料の提供や、プロトタイプ開発後の社会実証についても、可能な範囲で協力を行います。 また、社会実証がうまくいった場合、他都市への展開にかかるマーケティング支援も受けることができます。
- Q.どれくらい時間をコミットする必要がありますか?
-
A.名古屋市職員との協働期間(最大6ヶ月間)は、週1回〜隔週で2~3時間程度、職員とともに議論、そして社会実証のための協働・開発を行うことを想定ください(作業のスコープはお互い協議の上、決定します)。
サービスをよりよくするための機会としては、大変有効な時間です。
この機会を活かして、プロトタイプの完成度をしっかり上げていただきたいと思います。 - Q.本年度の事業終了後に契約を継続することはできますか?
- A.今年度の事業実施をもって、次年度以降の発注を約束するものではありません。しかしながら、社会実証の成果によっては地方自治法による適切な手続きを経た上で契約に至る可能性もあります。
- Q.名古屋に活動拠点を作るなど検討していますが、補助制度等はありますか?
- A.本社機能等立地促進補助金、産業立地強化促進補助金、企業進出促進補助金があります。
選考プロセス
一次審査
応募書類により審査します。必要に応じてヒアリングする場合もあります。
二次審査
各課題を提示した担当部署とのオンライン面接により審査します。
最終審査
外部有識者を含む審査委員に対するプレゼンテーションにより審査します。
選考基準
- 新規性・創造性
-
- 25点
- 提案する解決策に先進性(技術・サービス)があるか(他のサービスと差別化できる要素を持っているか、行政関連分野で商用化されていないか)
- 10点
- 他社が真似できない独自技術を有しているか(知財など)
- 課題理解度・改善効果
-
- 10点
- テーマを適切に理解し、合理的な解決手法を提案しているか
- 10点
- 解決手法により課題に対して高い改善効果が期待できるか
- 社会実装の実現性
-
- 20点
- 実証で終わらず、実装に繋がる可能性のある取り組みになっているか
(企業、市民、他都市等への展開が可能な技術か)
- チーム構成・能力
-
- 5点
- チームメンバーがバランスよく構成されているか
- 10点
- 実証に合わせて先進技術をカスタマイズできる技術者を擁しているか
- 5点
- 職員と協働してより良いサービス開発を進められる体制が整っているか
- 地域連携
-
- 5点
- 名古屋地域で活動しているか(本店、支店等があるか)
- 合計
-
- 100点
審査員
最終審査は、有識者3名と名古屋市の担当部長を含めた計4名で行います。
奥田 浩美
株式会社ウィズグループ 代表取締役。インド国立ボンベイ大学 大学院社会福祉課程修了。1991年にIT特化のカンファレンス事業を起業。2001年に株式会社ウィズグループを設立。2013年には過疎地に「株式会社たからのやま」を創業し、地域の社会課題に対しITで何が出来るかを検証する事業を開始。委員:情報処理推進機構(IPA)「IT人材白書」検討委員、「医療系ベンチャー振興推進会議」委員等、 著書:ワクワクすることだけ、やればいい!(PHP出版)ほか。2025年開催のの愛知・名古屋グローバルイベントプロデューサに就任。
向 直人
椙山女学園大学情報社会学部教授。名古屋大学情報科学研究科博士課程後期修了。東京理科大学工学部嘱託助教、椙山女学園大学文化情報学部准教授を経て現職。
専門は、ITSなど社会システムの最適化。特にロボットや音声合成を活用した運転支援に着目する。2017年よりアーバンデータチャレンジ・愛知ブロックのコーディネータを務め、2018年にベスト地域拠点賞を受賞。近年は視線入力装置を活用した障がい者支援など地域貢献につながる研究プロジェクトを展開している。
江間 有沙
東京大学国際高等研究所東京カレッジ准教授。2012年東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。2017年1月より国立研究開発法人理化学研究所革新知能統合研究センター客員研究員。専門は科学技術社会論(STS)。人工知能やロボットを含む情報技術と社会の関係について研究。主著は『AI社会の歩き方-人工知能とどう付き合うか』(化学同人、2019年)、『絵と図で分かるAIと社会』(技術評論社、2021年)。
過去プロジェクト一覧
2023年度以前の課題提示型のプロジェクトです。こちらの募集は終了しています。
- 行政課題
チケットなしで混雑もなし!発券所前の長蛇の列をなくしたい!
- 実証事業者
- アソビュー株式会社
- 市担当部署
- 緑政土木局 東山総合公園管理課
ピーク時には、有人の券売所に長い行列ができてしまうため、チケットレスで入園できるようにすることで混雑を緩和し、入園者の利便性を向上させたい。
- 行政課題
施設まるごとスキャン!?公共施設の現地調査を一度で完璧に終わらせたい!
- 実証事業者
- Open Space Labs Japan合同会社
- 市担当部署
- 住宅都市局 営繕部企画保全課・監理指導室
老朽化する公共施設の改修にかかる現地調査の膨大な手間を効率化したい。1回の現地調査で必要な情報を漏れなく集め、台帳作成にかかる手間を減らしたい。
- 行政課題
ウォーカブルなまちが生み出す価値や効果を可視化したい!
- 実証事業者
- 株式会社センサーズ・アンド・ワークス
- 市担当部署
- 住宅都市局 ウォーカブル・景観推進室
居心地が良く、歩きたくなるウォーカブルなまちづくりが、地域社会の維持向上と地域経済の発展にどのように寄与するのか、価値や効果を検証し可視化したい。
- 行政課題
リニア関連プロジェクトの先鋒、駅前広場整備を、臨場感あふれる新技術で広報したい!
- 実証事業者
- 株式会社タジク
- 市担当部署
- 住宅都市局 名駅ターミナル整備室
名古屋駅西側駅前広場について、多くの人に駅前広場が新しく生まれ変わるというワクワクを伝えるため、より効果的な手法で将来の整備内容をPRしたい。
社会課題(8件)
地域活動に対する思いを可視化して、参加したくなる地域活動づくりへ!
混雑予測でトイレ・飲食店の混雑を緩和し、ポートメッセなごやの満足度UPを目指したい
最新技術を使った学習・広報ツールで「水循環」を回復するアクションを促したい!
技術で変わる!公園イベントの賑わいと静けさのバランスを実現したい!
最新技術でおもてなし!新たに生まれ変わる名古屋駅駅前広場を一緒に創りませんか?
持続可能な未来の水辺を楽しみたい!最新技術を使ってなごやの水辺の魅力を創出したい
データで自転車通行空間の効果と課題を可視化し、快適に走れるナゴヤへ
アナログから卒業!デジタル技術で安心・安全・快適なスマート職員室へ進化