トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ社)e-TOYOTA部DSデータ事業推進室は、名古屋市緑政土木局道路維持課が管理する名古屋市道において、走行データ分析による白線など道路標示認識と有効性確認の有用性を検証しています。
背景
日々、町中を走行する自動車は近年、分析データの宝庫です。様々なセンサーから得られるデータの利活用はいろいろなところで耳にするかもしれません。
本実証での取り組みは、白線などの道路標示が経年によって補修が必要になるタイミングを、データ分析によって数値化することで、必要な補修を必要なタイミングで実施することを目標の一つに掲げています。
活用する技術
車載システムから日々取得される走行データを、独自のデータ分析技術で加工します。トヨタ社だからこそ保有できるデータが一番の魅力かもしれません。しかし、まだまだこういった走行データの利活用は全国でも進んでいないため、今回の実証は道路維持課の持つ課題感を元に、カスタマイズしたアウトプットを作成しています。
プロジェクトの進捗
道路維持課が検証対象としたい市道や、交差点などをリスト化し、トヨタ社が使用データとその分析手法の提案、途中経過の報告を月に一度の定例会にて確認しながら進めています。
走行データから明らかにできることと難しいことが、確実に明らかになってきており、2月時点では、実現へ向けたコスト感の検討まで議論が及びました。
本プロジェクトを通じて、市内の道路がより効率的に補修されるようになる社会の実現に貢献していきます。
