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衛星データやAIの活用で、危険な”盛土”を早期発見!│盛土の監視業務の効率化を期待【活動報告】

令和3年に発生した静岡県熱海市の土石流災害等をきっかけに、令和5年に盛土規制法が施行され、全国的に盛土等に関する規制が大幅に強化されました。これを受けて名古屋市においても、令和7年5月19日より市全域を規制区域に指定し、運用を開始します。

※名古屋市「盛土規制法運用開始に関する市民向けチラシ」より

違法や危険な盛土が発生していないか、これまで以上に監視を強化する必要があるのですが、市全域に日常的に足を運ぶパトロールや、上空画像等の目視監視に頼ることは、膨大な時間と労力を要するため困難になると予想されます。

そこで名古屋市は、衛星画像とAIを活用した効率的な盛土の監視システムの構築に取り組むことにしました。令和7年5月、もうまもなくの運用開始を前に、非常にホットなプロジェクトです。

このプロジェクトに参画しているのが、「2024年最新版 すごいベンチャー100」に選出されたスタートアップSolafune(沖縄県沖縄市)です。Solafuneは衛星データ解析やAIモデル開発に大きな強みを持ち、それを活かして本プロジェクトでは、AIを用いて衛星画像を解析することで盛土の可能性箇所を特定する技術を開発しています。

この「衛星画像×AI」の技術を活用し、市街地や農地において、従来の手作業では膨大な時間がかかる盛土の発見を効率化し、大幅な作業時間とコストの削減ができるのか、検証に取り組んでいます。

プロジェクトを進めることで、違法で危険な盛土の可能性がある地点を効率よく特定し、監視業務の大幅な効率化につなげていきます。