Hatch Technology NAGOYA

ストレスの可視化で、職員のメンタルヘルス不調を未然に防止│「HaCha(ハチャ)」の改善を重ねています【活動報告】

名古屋市では、職員のメンタルヘルス不調を未然に防ぐため、Zero To Infinity株式会社(東京都)が提供するメンタル不調兆候検知システム「HaCha(ハチャ)」を活用した取り組みを進めています。この取り組みでは、職員自身がストレスに気づき、セルフケアを実践できる仕組みづくりを目指しています。

昨年9月のプロジェクト開始以来、名古屋市・Zero To Infinity株式会社・Hatch事務局の三者が定期的に打合せを重ね、「HaCha」の改善を進めてきました。今回は、1月20日(月)に行った「HaCha」のバージョンアップデートの一部をお伝えします。主にUIの改良を行いました。

測定開始時や結果確認画面に表示されるメッセージを追加

日々気持ちよく前向きに測定を行ってほしいとの思いから、「今日も測定ありがとう!」「毎日おつかれさまです!」などのメッセージをオレンジ色の吹き出しにのせて表示することになりました。(画像①参照)

▲画像① 測定開始画面のメッセージが上部に表示される(開発中画面)

さらに、利用者が「HaCha」を継続して活用し、セルフケアを実践してもらえるよう、結果確認画面に温かいメッセージを表示し、次回の測定へのモチベーションを高めたり、セルフケアをお勧めしたりする工夫を行いました。(画像②参照)

▲画像② 結果に応じたメッセージ案の一例

上記はアップデートの一例ですが、技術を最大限に発揮するには、利用者にとっての分かりやすさや、触りたい/今後も触り続けたいと思うUIの工夫も不可欠であると、打合せを重ねる中で再確認されました。

また、これまでの実証実験で「HaCha」を実際に使用した結果、測定時の部屋の明るさがデータ処理時間に影響を与えることが判明しました。部屋全体を明るくしても、カメラから取得される映像が暗いと、画像解析の負荷が増加し処理時間が長くなっていました。そこで現在、カメラの照度が適切に設定されるように調整する新機能を開発中です。

このように、実際に「HaCha」を使用した職員の声や結果をもとに、プロジェクトメンバーによる協議を重ね、より効果的で使いやすいシステムの実現を目指しています。