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新技術で実現する道路維持管理|「GLOCAL-EYEZ」を使った現地調査を行いました【活動報告】

道路の区画線や路面標示が経年劣化でかすれたり消えたりすると、交通事故のリスクが高まります。名古屋市では、土木事務所が道路パトロールを行い、目視で道路の状態を確認していますが、市内の劣化状況を一様に把握できないことが課題の一つです。そこで、先進技術を活用して効率的に劣化状況を把握し、計画的な修繕を進めることで、安全で快適な道路環境を目指しています。

この取り組みを支えるのが、株式会社スマートシティ技術研究所(東京都文京区)とニチレキ株式会社(東京都千代田区)です。同社が提供する、スマートフォンを活用した道路点検技術「GLOCAL-EYEZ(グローカルアイズ)」を活用し、区画線の種類、劣化状況、数量のAI自動検出に取り組みます。

10月11日には千種区と港区の土木事務所協力のもと、デモ実験を実施しました。普段使用しているパトロールカーにGLOCAL-EYEZを設置し、名古屋市内を走行します。

収集した画像データは即日分析され、区画線の劣化箇所が即座に特定されました。このスピーディーな処理に、関係者からは「即日確認できる便利さに驚いた」との声が上がりました。

AIの認識精度や利便性は高く評価されましたが、いくつかの課題も確認されています。これらを克服しながら、さらなる実証実験に向けて調整を進め、安全で持続可能な道路環境づくりを目指していきます。