Hatch Technology NAGOYA

フィールド活用型支援事業 Hatch Meets Up! Day4レポート

7月から開催してきた名古屋市主催「Hatch Technology NAGOYA」フィールド活用型支援事業におけるイベント「Hatch Meets Up!」、ついに最終回を迎えました。

Day4のテーマは、「プロジェクトの立上げ」

Day3で実証実験計画を立ててもらいましたが、今回はその計画を各社発表します!

名古屋工業大学准教授の田口亮先生と、
Hatch Technology Nagoya運営事務局の統括である吉永がコメンテーターとして参加。


企業:株式会社ソシアノッター×越後屋 
実証テーマ:翻訳から意訳への精度を上げる

飲食店のメニューなどをはじめ、訪日外国人観光客に向けた案内には直訳の精度が低いものが見られる。生成AIとLLMを教育することにより精度の高い翻訳を実現し、工数を減らすことで作業時間を短縮し、意訳の単価を下げインバウンド対応を強化できるかを検証する。


企業:株式会社Mellow × 特定非営利活動法人ゆめはーと
実証テーマ:移動弱者へ喜びをデリバリーする キッチンカー×介護施設×DX×テクノロジー

介護施設等の移動困難者が多数いる施設でキッチンカーの派遣イベントを行い、入居者の方にエンタメ性を届けることで、精神的な健康面を向上させる事ができるか検証する。LLMを活用し、日常とイベント時で発話内容から感情極性やWell-being尺度の推定を試み、精神的な健康に寄与したかどうかを数字で可視化する。


企業:株式会社中電シーティーアイ× 株式会社アビヅ
実証テーマ:①粉塵対策の効率化
広範囲に飛散した粉塵の清掃時間を短縮、集塵機を効果的に活用するため、空調シミュレーションで粉塵対策検討をスマートにできるかを検証する。
実証テーマ:②廃棄物処理設備の異常判定を効率化する
無人の搬送設備の異常をいち早く検知し、設備に取り付けたセンサで装置の振動をモニタリングし、振動波形を解析し異常の現れる成分を抽出することで、異常を監視し検証する。


企業:株式会社トオヤリペアテック
実証テーマ:遮熱シートの利用

実証内容:電磁波が遮断される特性を生かして自然災害が起きた場合、避難所となりうる公共施設でWi-fiのつながりを高める効果を検証する。


企業:中部電力パワーグリッド株式会社×株式会社アビヅ
実証テーマ:①解体建物内における廃棄物のドローン運搬

撤去直前の建物は通電しておらずエレベーターも稼働できないため、建物内に残置された廃棄物は人の手により階段にて運搬する必要がある。この運搬をドローンで行いコストダウン・省力化につながるか検証する。

実証テーマ:②少量廃棄物のドローン運搬
各工場に少量の廃棄物が点在しており、トラックを稼働するのは非効率な状況。ドローンにより廃棄物を回収し、コストダウンにつながるか検証する。


大学:名古屋工業大学×Hach Meets UP!
実証テーマ:生成AIと音環境分析技術を用いたニーズ・シーズマッチング

イベント参加者の発話を音声認識し、より多様なマッチングの可能性を推薦するシステムを試作。HatchMeetsUp!参加者にもシステムを公開し、引き続き実証実験を継続する。


企業:中部電力パワーグリッド× 中電シーティーアイ
テーマ:ドローンと振動センサでスマート橋梁検査

目視で点検している橋梁設備を、ドローンを使用し画像より異常確認をし、振動センサとパソコンで見回り点検をスマートにできるかを検証する。


企業:株式会社クオトミー× 名古屋市立大学
実証テーマ:手術室活用最適化による地域医療連携

AI-OCR技術を活用し、外科系医療者がいつでもどこでも、チームの手術症例情報を簡単かつ安全に確認・共有できるシステムを使用し、医療機関間の手術室稼働状況を可視化することで、地域医療連携の促進につながるかを検証する。


企業:株式会社ジャパンディスプレイ
実証テーマ:より楽しめる観光ガイドを目指して透明ディスプレイの活用

音声を多言語で表示する透明ディスプレイで、誰とでもより円滑なコミュニケーションの実現に取り組んでいる。インバウンド需要は多いが観光地での導入はまだないことから、主に観光ガイドを切り口に「あらゆる人の為の、より楽しむ為の」手段として有益であるか検証する。


発表後、グループごとにフィードバックを受けた点の改善とネクストアクションについて話しました。


最後は、円になり全体共有。
また、4回にわたって開催してきたMeetsUPも最後ということで、事務局含め、それぞれ一言話をしてもらいました。


最後に、名古屋市経済局イノベーション推進部次世代産業振興課の加藤担当課長から、改めてこの事業への思いや実証への期待などもお話しいただきました。


Hatch Technology NAGOYAフィールド活用型支援事業としての実証を行う場合、
名古屋市の広報・事務局の伴走・専門家のアドバイス等の支援を受けることができます。これから全4回のワークショップで検討した実証実験計画を事務局とともにブラッシュアップし、先進技術の社会実装を目指した実証プロジェクトがスタートします!

今後のスケジュールは、9月後半にオリエンテーションを実施した後、実証実験を実施し、12月に中間発表、3月には成果報告会を予定しています。

Hatch Meets UP!にご参加いただいた皆様、ありがとうございました!!