Hatch Technology NAGOYA

フィールド活用型支援事業
プロジェクト詳細

生成AIと音環境分析を用いたマッチングシステムの検証

Hatch Technology NAGOYA

1. プロジェクト概要

本プロジェクトでは、ワークショップでの会話をAIが分析し、参加者同士の効果的なマッチングを支援するシステムの開発を目指します。具体的には、「Hatch Meets UP!」で行われるワークショップにおいて、参加者の会話を音声認識で取得し、最新の生成AI技術を活用して分析します。これにより、技術やアイデアを持つ事業者と、実証フィールドを提供できる事業者との効果的なマッチングを実現することを目指しています。

2. プロジェクトの目的

革新的なビジネスアイデアや技術の実現には、適切なパートナーとの出会いが不可欠です。本プロジェクトでは、ワークショップという場で生まれる自然な会話に着目し、そこから参加者のニーズやシーズを的確に把握することを目指しています。音声認識技術と最新の生成AI技術を組み合わせることで、従来は見逃されていた可能性のある協業機会を発見し、より効果的なマッチングを実現することが可能になると考えています。さらに、このシステムを通じて得られた知見を基に、実証実験の計画立案までを支援する包括的な仕組みの構築を目指しています。

3. 実証プロジェクト詳細

本プロジェクトは2024年7月から2025年2月にかけて実施します。まず、ワークショップ会場にハイラブル社のたまご型レコーダーを設置し、参加者の会話を収録します。収録された音声は最新の音声認識技術によってテキストデータに変換され、Claude 3.5 Sonnetなどの最新の大規模言語モデルによって分析されます。

システムの開発は段階的に進められ、初期段階では基本的なマッチング機能の実装に焦点を当てます。その後、RAG(検索拡張生成)システムを導入することで、より精度の高いマッチング提案の実現を目指します。開発されたシステムは、実際のワークショップ参加者からのフィードバックを基に継続的に改良します。

このプロジェクトを通じて、より効率的なビジネスマッチングの実現だけでなく、参加者間のコミュニケーションの促進や、革新的なプロジェクトの創出支援も期待できます。

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