フィールド活用型支援事業とは
フィールド活用型支援事業では、実証事業創出コミュニティ「Hatch Meets」を通じて、実証事業者(※1)とフィールド提供事業者(※2)をマッチングし、先進技術の社会実装を目指した実証プロジェクトを創り出していきます。
名古屋市内のフィールドにおいて、様々な先進技術の実証実験が行われることで、技術開発や社会実装が促進され、技術の有用性が社会にも広く認知されていくことを目指しています。
実証事業創出コミュニティ「Hatch Meets」では、150者の実証事業者とフィールド提供事業者が参加しており、過去4年間で、24件の実証事業を創出しています。
(過去の実証事例はこちら)
- 実証事業者
- 先進技術を持ち、実証フィールドを探している事業者(企業・大学・研究機関など)
- フィールド提供事業者
- 課題解決のためのフィールドを提供いただける民間事業者及び名古屋市役所の各部署など
実証事業創出コミュニティ
「Hatch Meets」の支援内容
実証事業創出コミュニティ「Hatch Meets」では、実証事業者とフィールド提供者にとって、価値・意義のある実証実験となるように、以下のような支援を行います。
実証計画の策定
企業の持つ先進技術についての ヒアリング、実証内容の計画策定、実証フィールドとのマッチング等の支援を行います。
共創空間(コミュニティ)
実証事業の中間報告や成果報告を行うことで、情報の共有を行い、新たな実証事業が生まれる機会を創出します。
専門家等からのアドバイス
実証事業の実施にあたって、専門家やメンターによるアドバイスを実施します。
名古屋市からのサポート
市が有する施設等での実証を希望する場合の担当部署との調整やプレスリリース等による情報発信を行います。
実証事業創出コミュニティ
「Hatch Meets」の
参加方法について
実証実験を行いたい先進技術を有する事業者(企業・大学・研究機関など)や、実証実験を行うフィールド(施設、場所、課題など)を提供したい事業者の方は、実証事業創出コミュニティ「Hatch Meets」にご参加ください。実証実験に興味のある方であれば、どなたでもご参加いただけます。
「Hatch Meets UP!」を
開催しました!

2024年度 HatchMeetsUP!は終了しました。
「Hatch Meets UP!」は、「マッチング」から「実証プロジェクトの計画」までを作りあげるリアル開催イベントです。
実証事業者とフィールド提供事業者が出会い・共創し、先進技術の実証プロジェクトが生み出される場になるよう、プレゼンテーションや過去事例の共有、ワークショップ、名刺交換・交流機会の提供などを通して皆様をサポートします。
2024年度の「Hatch Meets UP!」は、4回開催予定となっており、事務局(NPO法人コミュニティリンク・ミテモ株式会社)が実証プロジェクト創出を促進するため皆様を全力サポートします!
第1回
7月8日(月)
14:00〜17:00
- 新年度キックオフ&出会う
- Hatch Meetsの事業概要を説明します
- Hatch Meetsに集うメンバーの理解を深めます
- 対話を通じて実証実験プロジェクトイメージを広げます
第2回
7月23日(火)
14:00〜17:00
- 関わりをつくる
- 技術シーズと実証ニーズ双方から実現したいことを共有します
- 各々のやりたいことの実現可能性を探ります
- 実証実験のテーマアイデアを膨らませます
第3回
8月1日(木)
14:00〜17:00
- プロジェクトの立ち上げ
- 実証実験プロジェクトテーマを定めます
- テーマに共感したメンバーでチームを結成します
- 結成したチームでプロジェクトを立ち上げます
第4回
8月19日(月)
14:00〜17:00
- プロジェクトの磨き上げ
- 結成したチームから実証実験プロジェクトを発表します
- 専門家等のフィードバックを参考にプロジェクトを磨きます
- 実行に向けた行動計画を伴走支援者とともに更新します
- すべてオフラインでの開催となります。
- 会場は、4回とも「ナゴヤイノベーターズガレージ」を予定しています。
こんな企業・担当者の方に
おすすめです!
実証事業者
開発した新しい技術の実証やユーザーヒアリングなどを実施するために必要な実証フィールドを探している方。
フィールド提供事業者
実証実験に提供可能なフィールドをもっており、先進技術の導入に共に挑戦したり、社会実装を応援したい方。
実証プロジェクトの例
名古屋市
フィールド活用のケース

病害虫の発生を予測するAIを保有する企業が、名古屋市農業センターで栽培している農作物に対してAI予測を実施し、実際の発生数の観測と照合する実証実験を実施したケース。
民間
フィールド活用のケース

ウェアラブルデバイスを障がい者就労支援施設の利用者と職員に装着してもらい、バイタルデータから、健康管理、ストレスチェックなどの可視化を行う実証実験を実施したケース。
フィールドの課題を軸に
複数の実証を行ったケース

運河・貯水池等の維持管理の効率化のため、複数の事業者と水上ドローンや自律航行ボートに取り付けたセンサーで、水深やヘドロの厚みを計測する実証実験を行ったケース。
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プロジェクト一覧

振動センサによる橋梁健全度診断の効率化に向けた実証実験
- 実証事業者
- 株式会社中電シーティーアイ
- フィールド提供者
- 名古屋市緑政土木局道路部橋梁施設課
手軽に使える振動センサを活用して橋梁の健全度診断の効率化を目指します。従来の目視点検に加えて、交通による振動データを解析することで、橋梁の内部状態や表面の損傷を効率的に把握する手法を開発します。

コミュニティでの向社会的行動に関する仮説検証とEBPM支援技術への応用可能性の検討
- 実証事業者
- 国立大学法人名古屋工業大学 コミュニティ創成教育研究センター
- フィールド提供者
- 名古屋市スポーツ市民局地域振興部地域振興課
地域コミュニティにおける向社会的行動(他者や社会のためになる行動)を促進する要因を科学的に解明し、効果的な地域政策立案に活かすことを目指します。

廃棄物運搬に着目した大型ドローンの活用に関する実証
- 実証事業者
- 中部電力パワーグリッド株式会社
- 中部精機株式会社
- フィールド提供者
- 株式会社アビヅ
送電線工事で実績のある大型ドローンを活用し、廃棄物やスクラップの運搬における新たな可能性を探ります。特に、従来のトラック輸送では非効率となる少量の廃棄物回収や、停電時の建物内垂直運搬などの課題解決を目指します。

生成AIと音環境分析を用いたマッチングシステムの検証
- 実証事業者
- 国立大学法人名古屋工業大学 白松研究室
- ハイラブル株式会社
- フィールド提供者
- 名古屋市経済局次世代産業振興課
ワークショップでの会話をAIが分析し、参加者同士の効果的なマッチングを支援するシステムの開発を目指します。

音声認識と大規模言語モデルを用いた議論構造化システム
- 実証事業者
- ハイラブル株式会社
- 名古屋工業大学白松研究室
- フィールド提供者
- 総務局大都市・広域行政推進室
近年発展の目覚ましい大規模言語モデルと音環境分析技術を用いた議論構造化システムの実証を行います。OpenAIの大規模言語モデルGPT-4と、ハイラブル株式会社が有する音環境分析技術を組み合わせ、リアルタイムで、付箋に書き起こすように議論の構造を可視化します。

福祉車両送迎支援サービス
- 実証事業者
- 東邦ガス株式会社
- フィールド提供者
- 社会福祉法人名古屋ライトハウス クリエイト東茶屋
毎日の送迎業務に関して、送迎計画の作成や、利用者からの急な変更・キャンセルに対応する必要があります。こうした業務負担を軽減するため、効率的な送迎計画を作成し、クラウドを活用して車載スマートフォンと拠点PC間でリアルタイムに送迎状況を共有できる福祉車両送迎支援サービス「DAYMAP」の社会実証を実施します。