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ストレスの可視化で、職員のメンタルヘルス不調を未然に防止│「HaCha(ハチャ)」を利用した実験を進めています【活動報告】

名古屋市では、メンタルヘルス不調による職員の休職が増加しており、心身ともに健康で働ける職場環境の実現が課題です。職員自身がストレスに気づき、セルフケアを実践できる取組みを進めることで、いきいきと働ける職場を目指しています。

この目標に賛同し共に取り組むのが、「Zero To Infinity株式会社(東京都)」です。同社のメンタル不調兆候検知システム「HaCha(ハチャ)」は、パソコンのカメラで脈拍や自律神経状態を測定し、AIがストレスの兆候を検知。ストレスの早期発見・早期対応が可能になります。

現在、名古屋市総務局安全衛生課と同社は、職員研修や相談事業の場で「HaCha」を活用した実証実験を実施中です。参加者はまず「HaCha」で自身のストレス度を測定後、深呼吸などのセルフケアを実践。再び「HaCha」でストレス度を測定することで、セルフケアの効果が計測できるかどうか、といった検証を進めています。

11月から12月にかけて計6回の研修で実験を実施。「ストレス度が手軽に測定できるというのは面白い」「職場でも使ってみたい」などの好意的な感想があった一方、「計測時に横の人との距離が近いと気になってしまう」「計測に時間がかかる」などの意見が寄せられました。そのため、1つの机に1台のパソコンを置く、PCの照度調整やライトの位置を変えるなど、運用面・システム面ともに随時ブラッシュアップを重ね、使用者側の負担低減も意識しつつ検証を進めています。