360 度カメラ画像の AI 処理による現地調査の効率化の実証【課題提示型プレスリリース】

 Hatch Technology NAGOYA 課題提示型支援事業の実証について、1月23日にプレスリリースを発出しましたので、お知らせします。

 課題提示型支援事業では、公共施設の改修に必要となる、事前の現地調査を効率的に行う実証実験を行っています。360 度カメラで撮影しながら現地を巡回するだけで、撮影画像が AI で自動的に図面に紐づけられ、正確に現場の状況を記録することができます。

 1月30日に、実際の撮影の様子や収集されたデータをご見学いただく機会を設け取材いただきました。

1.プロジェクトの概要

 名古屋市にある公共施設の約半数では、築年数が40年を超えており、老朽化が進んでいます。それらの施設を維持管理していくため、市の職員が現地調査を行い、施設の改修に必要な金額の算出等を行っていますが、膨大な時間と作業量がかかっています。今後も改修を要する施設は増えていくことが見込まれており、現地調査に伴う業務の効率化が求められています。

 今回の実証では、360度カメラとAIを用いた画像処理システムを用いることで、現地調査に伴う業務量および業務時間の削減に寄与するかを検証します。

2.実施者

(1)実証事業者 Open Space Labs Japan合同会社

(2)市担当部署 住宅都市局 営繕部企画保全課・監理指導室

3.今回の社会実証のポイント

4.実証で活用するソリューション

OpenSpace Capture(Open Space Labs Japan合同会社)

・現地調査:公共施設のストリートビュー化(デジタル化)
市販の360度カメラとモバイル端末にインストールしたOpenSpaceアプリで施設を撮影し、撮影したデータをクラウドにアップロードするだけ。OpenSpaceの画像処理AIプログラムが画像と図面を自動的にマッピング、ストリートビューを生成。

・現地調査後:デジタル化された公共施設データに基づくコラボレーション
公共施設のストリートビュー上に確認事項、点検依頼などメモを作成できます。関係者全員で内容の詳細、位置、画像、履歴などを瞬時に情報共有ができ、公共施設管理の台帳として履歴を保存、一元管理を行う。

6.実証事業者について

Open Space Labs Japan合同会社
職務執行者 島谷 俊太郎
設立 2022年月10月
本社所在地 東京都中央区
URL https://www.openspace.ai/ja/

7.メディア掲載

建通新聞(1/29)に掲載いただきました。