実施者
(1)実証事業者 SWAT Mobility Japan株式会社
(2)市担当部署 環境局事業部作業課
プロジェクトの概要
粗大ごみ受付センターで受け付けた粗大ごみの収集依頼は、各区の環境事業所ごとに、粗大ごみの車両への割り振り、収集ルートの作成を手書きで作成しています。そのため、担当者の負担が非常に大きいのが現状です。
今回の社会実証では、最先端のルーティング技術を活用した粗大ごみ収集ルート自動作成ツールを開発し、業務効率化につながるか検証を行いました。
実証の方針と内容
収集ルート作成ツールである「ルート・ジェネレーター」に、実際の粗大ごみ申し込みデータを投入し、手書きで作った収集ルートと自動作成ツールで作成したルートを比較しました。
実証のステップは
①机上でのルート作成の検証を行い実用可能なレベルに達した段階で、実地での検証を行う。
②実地での検証にはドライバーアプリも用い、収集地点での収集品目の確認も実施する。
の2段階で実施しました。
検証項目
・収集ルート作成の時間短縮になるか
・大型、小型のごみ収集車両の割当が適正か。
・走行距離や収集にかかる時間の効率化につながるか。
実証
ルートジェネレータと手書き地図の机上での比較しました。生成された収集ルートは、人間が作るものと遜色ないものでした。1車両あたりの収集ルート作成時間は、10分の1以下に短縮できそうであることがわかりました。
ただ、車両の割当てについては、これまでの人間が作成してきたものとは異なる結果となり、運用面や技術面で調整が必要であることがわかりました。
同条件で生成されたルートと、手書きルートを試走し、走行時間を比較しましたが、大きな問題はなく、「ルート生成までの時間短縮効果は非常に大きい」と期待を寄せています。
タブレットでルートを確認しながら、紙伝票で申込品目を確認しながら、1両分の収集を実施しました。収集場所への案内にも課題があることもわかりました。
今後は、実際の収集作業に落とし込んで、課題の検証が必要となりますが、業務効率化が期待できることから、導入に向けて継続検討を進めます。
CBCテレビでも取材いただきました。https://newsdig.tbs.co.jp/articles/cbc/314516?display=1