【実証レポート】待ったなしの部活動改革!子どもたちの成長と教員負担の軽減を両立したい!

実施者

(1)実証事業者 ソフトバンク株式会社
(2)市担当部署 教育委員会事務局部活動振興室
※生徒への指導は、市が部活動指導を委託する リーフラス株式会社の指導者により実施

プロジェクトの概要

近年、教員の働き方改革が急務となる中、部活動のあり方についても全国的に議論・検討が進められており、本市においても、子どもたちの活動機会の確保と部活動指導に関わる教員の負担軽減の両立を図る必要が生じています。

今回の社会実証では、部活動指導の効率的かつ効果的な手法を検討するため、以下の内容を検証しました。

【検証内容】ICTを活用した遠隔指導や自己学習ツールの導入により、指導の質を確保しながら、必要な専門的指導者数を削減できるか。
【実証現場】平針中学校及び原中学校の男子バスケットボール部

スマートコーチによる遠隔指導の様子
AIスマートコーチによる自己学習

実証で活用するソリューション

○遠隔指導ツール「スマートコーチ」
WEB会議システムと連携した遠隔指導により、1人の指導者で2校を同時に指導することができる。

https://www.softbank.jp/mobile/service/smartcoach/

○自己学習ツール「AIスマートコーチ」
お手本動画、比較、マッチ度、振り返りなどの機能でスポーツの自己学習ができるアプリ。撮影した自分のフォームとお手本動画を骨格推定AI技術で比較できることが特長。

https://smartcoach.mb.softbank.jp/lp/

今回の社会実証のポイント

リモート指導のイメージ図

(ソフトバンク資料:「リモート指導概要(デバイス接続全体図))より)

実証の様子

 平針中学校と原中学校のバスケットボール部を対象に、12月中旬〜2ヶ月間で、計6回の実証を行いました。実証の範囲も、1校から2校同時指導、スマートコーチのみからAIスマートコーチも増やすなど段階的にリモート指導のレベルを上げて実施しました。

リモートで練習内容を聞く部員たち
リモートの指示に従って練習中

 端末のセッティングも予想以上に苦戦し、使用機器や画角・音量などを改善しながら最終的には安定して実施できるようになりました。生徒やコーチも徐々に関係性ができると、遠隔からのリモート指導もスムーズになっていったように思いました。

AIスマートコーチを使ってフォームチェックを行う

 自己学習に特化したAIスマートコーチについても、生徒達はすぐに使い方を理解して、シュートフォームのチェックなどを行ってました。

 実証最終日には、練習風景をメディアに公開し、多くのメディアに取材いただきました。

実証最終日の取材のようす

東海テレビ
https://www.tokai-tv.com/tokainews/article_20230218_25391

CBCテレビ
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/336240?display=1

 今回の実証により、「2校同時指導」が実施可能であることは確認ができましたが、課題も多く見つかったことから、今回の実証結果を踏まえて、子どもたちの成長と教員負担の軽減を両立させられる方法を引き続き検討していきます。