2021年PJ報告No1.

テラスポ鶴舞AIカメラプロジェクト

実証事業者 株式会社NTTSportict 
フィールド提供者 テラスポ鶴舞

AIカメラとはコートの全景を映すカメラが試合の状況を自動で判断し、ボールや人の動きから盛り上がる場面を自動映像編集することで臨場感のある映像配信を実現します。

配信ページのテラスポ鶴舞チャンネルでは名古屋ユース(U-14)サッカー選手権大会や、愛知県シニアリーグ(O-15)、愛知学生サッカーリーグなどの地元大会や、テラスポ鶴舞をメイングラウンドとしている女子サッカーチームのラブリッジ名古屋の練習風景もライブでもアーカイブでも視聴することが可能です。

実証実験2年目となる本年度では、
①実況入り放送のライブ配信
②メディア露出による認知度向上
③展示会出展による認知度向上
④試合のDVD販売等のマネタイズ強化
を中心に活動を行いました。


①実況入り放送のライブ配信では、ラブリッジ名古屋の磯村監督が出演し、ラブリッジの実力やどのように成長しているかなどを語りながら選手たちの試合の様子を見ることができます。
マイクの接続を行うだけでライブ配信に放送席等の別音声が載せられるため、配信される動画をどれだけリッチにすることができるかの検証となっています。

②メディア露出による認知度向上
メーテレの「コアラが住む街なごや
という名古屋市の施策などをお知らせする番組でテラスポ鶴舞AIカメラプロジェクトについての紹介を行いました。
放送内容はバックナンバーで視聴することが可能です。

また、名古屋市公式noteにもラブリッジ名古屋の選手へのフィードバックとしてどれぐらいAIカメラが使われてるのかも合わせて取材内容が掲載されました。

③展示会出展による認知度向上
2021/6/17-19にポートメッセなごやで行われた「Sports&Wellness Week」にて出展し、ブースには3日間で100名を超える来場がありました。

④試合のDVD販売等のマネタイズ強化では、名古屋市ユース(U-14)サッカー選手権大会2021の試合では試合模様をWebページからDVDでも購入することが可能です。アーカイブは約1ヶ月保存されるため、アーカイブされている映像データを希望する場合はテラスポ鶴舞にてDVDで購入することも可能となっています。

また、施設に固定して設置するAIカメラ以外に持ち運び型AIカメラを利用し常設施設以外のスポーツシーンを撮影し、スマホアプリでカメラコントロールが可能になりました。

今後の課題は、①施設利用者や関係者との関係性強化による利活用シーンの拡大、②交付金や補助金、またはパートナー企業様等と連携した事業モデルの創出、③持続可能なサービス運用の構築、となっており次年度も対策を考え、実証実験を続けていきます。