XR技術を活用してコロナ禍でも臨場感あふれる上下水道工事地元見学会を実施したい!

要点

解決したい課題

上下水道工事への理解を深めてもらうため開催してきた地元見学会がコロナ禍によって開催できなくなっている。

想定する実証検証

XR技術、Webサービス、アプリ等を介して、実際に現場にいなくても臨場感を体感できる地元見学を実施し、工事に対する理解や体験の満足度を高められるかを検証する。

実現したい未来

お客さまに安心・安全で安定した上下水道サービスを提供するにあたり、工事見学により、上下水道工事の状況を知っていただくとともに、水資源の重要性や防災意識の向上が図られること。

得られる物

・同様のコロナ禍における見学会開催等に課題を持っている自治体、団体へ展開可能な技術を取得できる。
・先端技術を用いた遠隔での体験サービスの実証の場を得られる。


ストーリー

<上下水道工事のPRの必要性>

・上下水道局はライフラインとして市民生活や社会活動を支えるとともに、健全な水環境の創出や大雨による浸水被害や地震による被害から市民の生命・財産を守る取り組みを進めています。
・当事務所が担当している上下水道工事は、地元のお客さまのご理解とご協力が必須となります。
・これまで例年、地元のお客さまに上下水道工事に対する理解を深めてもらうため、上下水道工事の地元見学会を実施してきました。
その中では、工事の目的や内容を説明するとともに実際の工事現場において、地下の深さや管の大きさなどを実感していただいていました。

写真-雨水を貯める管を建設する工事の地元見学会

<コロナ禍により地元見学会が中止に・・>

・令和2年度より、新型コロナウイルスの感染拡大により、上下水道工事の地元見学会は中止を余儀なくされています。
・地元見学会の中止により、上下水道工事のPRが十分に行えていない状態となっています。
・今後も継続して行われる上下水道工事に対して、ウィズ・コロナ、アフターコロナ時代における「新しい生活様式」に合わせた地元見学会を開催し、上下水道工事への理解を深め、協力していただく必要が生じています。

<どうしても臨場感が伝えられない>

・現在、大規模工事においては紹介ページで工事の目的、施工方法、進捗状況の他に工事現場の状況を紹介する動画をアップしていますが、実際に工事現場を歩いたり、昇降設備を使用して地下へ降りたりしないと工事の規模感等を感じていただくことは難しい状況です。また、中小規模の工事現場まで紹介できていません。

<課題解決に向けて>

・先進技術を活用し、様々な現場においても工事現場の状況を記録し、工事現場周辺のお客さまがweb上でも参加できるような新しい形の上下水道工事地元見学会を開催したいと考えています。
・このような技術の向上は各種イベントの中止に伴い、各種事業の理解の獲得に苦慮している自治体や団体に対しても寄与できると考えられます。
・当事務所では水道・下水道の大規模な工事現場を担当していることから、技術の開発のために協力することが可能です。

写真-トンネル工事(水道管)の建設状況写真(直径2m)

写真-トンネル工事(雨水を貯める管)の建設状況写真(直径約6m)

写真-トンネルを掘るためのたて穴の建設状況写真(深さ約50m)


募集要項

背景
上下水道工事に対するご理解を深めてもらうために、これまで上下水道工事の地元見学会を開催してきた。しかし、新型コロナウイルス感染症の拡大により、地元見学会が開催できなくなっている。
課題
地元のお客さまに理解していただくために地元見学会を行っているが、狭い現場などは密になるためコロナ禍で中止している。見て体験していただく臨場感が失われ、かつ工事が完成すると二度と現場には入れない。そのため、実際に工事現場にいなくても臨場感が伝わるような施策を行いたい。
求める解決策
VRや360度カメラなどの最新のXR技術を活用して、工事現場に実際にいなくても工事現場の臨場感を体感できるような情報発信媒体の製作及び発信。
想定する実証実験内容
当事務所が担当している上下水道工事現場の動画等を撮影・編集し、コンテンツを作成。地元のお客さまをはじめとする一般のお客さまに対して工事現場の臨場感を体感してもらい、上下水道工事に対する理解を深め、協力していただきたい。
実証実験成功後の発展性
上下水道工事の現場にかかわらず、当局施設の見学、各種イベントの中止に伴い、各種事業のご理解の獲得に苦慮している自治体や団体に対しても寄与できると考えられる。
提案企業に求める専門性
オンラインでのバーチャル見学会のようなイベント等を企画、運営していること。
プロジェクトの進め方・打ち合せ方法
月2回程度の打合せ
提供可能なデータ・環境等
上下水道工事の現場状況写真、映像
プログラム終了後の本格導入
十分な効果が確認できた場合、上下水道工事の地元見学への活用を検討予定