学校・おうちでできる新しい農業体験でdelaふぁーむをもっと知ってもらいたい!

要点

解決したい課題

農業センターから、農業振興を発信できる仕組みづくり
遠方区の市民にも、農業センターの魅力をPRできる仕組みづくり

想定する実証検証

リアルを追求した農業ふれあいオンライン授業の作成
体験型オンライン講座の開催
プラットフォームを利用した参加型農業体験

実現したい未来

子どもたちには「大人になっても生活を支える食農体験」を、市民には「非日常になってしまった農業との距離が縮まる体験」を提供したい。

得られる物

教育現場・市民に企業認知を広められる プラットフォームを作成した場合は、市の他行政にも事業を広げることができる。


ストーリー

名古屋に牧場?!もっと多くの皆さんに知って、体験してもらいたい!!

私たち農業センターは、天白区平針にある野菜と家畜がテーマの農業公園です。東山動植物園の7分の1程の広さの公園ですが、牛やヤギ・名古屋コーチンといった家畜とふれあい、野菜の収穫や季節のお花が楽しめる、のどかで素敵な施設です。年間来場者数は、46万人、特に紅白併せて700本のしだれ梅が花を咲かせる2・3月は、1日で2万人近く訪れます。

野菜の育ち方、牛乳や卵の生産が学べる当センター

 名古屋市内の農家が減少している今日、当センターは子供たちが農業に触れ合える、希少な場所となっています。また、当センターは、食べ物がどうやって育ち、食卓に並んでいるのかといった「食の知識」あるいは「食を選ぶ力」を育む場所でもあります。これらは私たちが、健康で豊かな生活を送るうえで、重要な基礎となるでしょう。

当センターでは55年の歴史の中で、たくさんの保育園・幼稚園・小学校の子どもたちに実際に訪問いただき、農業や食について伝えてきました。しかしながら、昨年度は新型コロナウイルスの影響により、246件予定していた講座うち、41件しか開催できませんでした。

こうした現状も踏まえながら、私たちは従来の当センターへの訪問にとどまらない、子どもたちとの接点の場をつくる可能性を協議してきました。その中で、インターネットあるいはIoTなどの情報技術を活用することで、学校と農業センターの新たな接点が生まれるのではと考えています。

 当センターは名古屋市内では珍しい施設ですが、天白区平針という立地から、訪問できる団体に限りがありました。今回の実証実験を通じて北区や中川区といった市内の比較的遠方の子どもたちにも、農業をリアルに感じて学ぶ機会を作りたいと考えています。

 さらに、当センターのみならず、水稲と花をテーマにした「農業文化園」、果樹をテーマにした「東谷山フルーツパーク」と、市内に特徴を持った農業公園が、2か所あります。3つの農業公園の強みをまとめることで、今までになかった農業との触れ合いの可能性がありますが、現状では他農業公園との連携はほとんどできていません。今回の実証実験で、複数施設の連携による体験の可能性も検証できれば嬉しいです。

 食べ物のルーツを学び、「食の知識」・「食を選ぶ力」を育むことは、市内の子どもたちの生きる力を支えます。今回の実証実験を通じて、小学校での授業等を通して農業に親しむきっかけを持ち、休日には家族で本物に触れ合いに、農業センターに遊びにくる、という流れを作りたいと考えています。

子どもたちが楽しく農に興味を持つような、まだ見ぬ体験づくり、
ぜひ一緒につくりませんか? 


募集要項

背景
新型コロナウイルス感染症の影響により、農業センターから市民や子供たちに農業振興を発信できる機会が減少してしまった。 施設の来園者数も年々減少傾向にある。
課題
コロナの影響により、施設へ足を運んでもらい行う講座のあり方に限界を感じている。 従来の屋外施設として楽しんでもらう活動に加えて、より多くの市民、子どもたちに農業を伝える手段が欲しい。
求める解決策
体験ができるオンライン授業やプラットフォームの作成など、一度の参加人数が 多いイベントを考えたい。
その際、牛の飼育や野菜の成長が感じられるよう、リアルであることを追求したい。
想定する実証実験内容
直接農業センターに来ることができなくても、インターネット技術を使うことで、その場にいるように感じられる、動物に触れるといった体験の可能性を検証したい。
また、他の農業公園と連携した体験の可能性を検証したい。
例)
  ・ARやVR等を利用して、掌でひよこと触れあう
  ・360°カメラを牛舎に設置し、生徒が牛舎の中にいるような体験ができる
  ・畑にライブカメラを設置し、生徒が自分の畑のように、作物に親しめる
  ・SNSを利用した、イベント情報・体験講座情報・混雑状況の配信
  ・アプリ等を使った農業の体験
実証実験成功後の発展性
子供たち、市民が農業を知る・学ぶきっかけが、直接訪問する以外にも実現できる。 また、同じように近隣の農業施設を持たない地域の子どもたちにも、農業と触れ合ってもらえる発展性が期待できる。
提案企業に求める専門性
専門性には特にこだわりませんが、教育分野での事業実績があると進めやすいと考えます。
プロジェクトの進め方・打ち合せ方法
辺境の地なので、基本ZOOM等のツールを使ったオンライン会議で進めたい。 しかし、体験型の参加に対する理解を深めるため、一度は農業センターを訪問していただきたい。
提供可能なデータ・環境等
施設訪問状況に関するデータ(入園者数)
これまでの取り組みに関するデータ(講座内容詳細・実績数)
プログラム終了後の本格導入
有効性が確認できた場合は、本格導入を検討いたします。