2021年PJ報告No3.
GMCスポーツ教育活用プロジェクト
実証事業者 株式会社ignArt
フィールド提供者
1.朝日インテック・ラブリッジ名古屋
2.名古屋リゾート&スポーツ専門学校
本プロジェクトは
コミュニケーション向上を目的とするWebアプリケーション「GOOD MORNING COLOR」を活用し、メンタルケアやチーム間でのコミュニケーション向上を図りマインドセットや、よりよいチーム作りに貢献するかを検証します。
GOOD MORNING COLORは、チームの仲間たちとその日の気持ちを共有することで、気軽なコミュニケーションのきっかけを作ることができます。
1日の始まりに自分の気持ちを「色」「気分メーター」「一言コメント」し、入力された気持ちはボールになって気分に合わせて画面上を跳ねることで可視化されます。
ボールとなった気持ちコメントはチーム内で共有されるので、コメントやボールの様子を見て気になる人にはメッセージを送ることが可能です。
メッセージのやり取りは1往復のみで行われる為、メッセージの返信疲れを起こすこともありません。
実証実験内容
<朝日インテック・ラブリッジ名古屋>
朝日インテック・ラブリッジ名古屋の選手約30名に対して
アスリートのケガ予防やチーム勝利のために、指導者やチームトレーナーが選手の心理的要素も客観的に把握しておく効果を検証したいという指導者側の思いから、
選手の方には通常は朝イチに入力してもらうのですが、トレーニングマッチがある際は試合の後に入力をする形で利用を行いました。
<名古屋リゾート&スポーツ専門学校>
名古屋リゾート&スポーツ専門学校では、スポーツトレーナー講師とトレーナー志望の学生、約50名に対して、選手をサポートする学生トレーナーグループがまず自分の心理状況を把握しながらアプリの有効性を検証する為、まずは入力頻度をあげること、素直な気持ちを入力できるように講師の方にも積極的にアプリを使ってもらいました。
実証実験中には定期的にアンケートを行い、アプリの利用改善やデータ分析も行いました。
アプリの改善では、今まで企業勤務を想定してPCでのUIとなっていた部分を、スマホでも見やすいUIに改善。
データ分析については、メンターの名古屋工業大学の白松先生の研究所と連携し、GOOD MONING COLORの利用に対する効果をどのように検証していくかを研究所のメンバーにも使ってもらいながら、分析方法を考えています。
実証実験結果
それぞれのチームにアンケートを実施し、60%以上がアプリを使えなくなったら残念と答え
「対面で話すより本音を出しやすい」「自分が入力を忘れていてもクラスの中で、今日アプリ入力した?という会話をきっかけにコメントを入力するのでコミュニケーションが増えた」「自分のその日の気分を色で表現して可視化することで意識的にその日の行動がいい意味で変えることができたのがよかった。」
などの回答がありました。
両フィールド共に次年度も継続して GOOD MONING COLOR 利用することになり今後はチームメンバーの入れ替えや学年が変わるタイミングでのアプリの有効性を測っていくと同時に、本結果をもとに導入チームや学校を募っていくなど教育分野の更なる展開を図っていきます。