FINAL REPORT

市役所来庁者へのスムーズな案内

  • 実証事業者

    日本電気株式会社

  • 市担当部署

    市民経済局市民活部広聴課

実証実験の概要

「来庁者へのスムーズな案内」を実現するため、自動走行案内ロボットとオペレーター対応による全ての来庁者への待たせない/迷わない案内サービスの提供を実証しました。

実証実験の内容・結果

名古屋市役所西庁舎一階案内所に自動走行案内ロボット「Sail」を1月20日(月)~1月24日(金)、2月3日(月)~2月7日(金)の二週にわたって設置。西庁舎一階の各窓口への自動走行案内と西庁舎2階~12回主要窓口への用件別画面案内を行いました。
1週目の結果に関して137名の方にアンケートを実施。メニュー構成に対する満足度として94%の方が満足と回答、自動走行案内ロボット設置に対する満足度として93%の方が満足と回答されました。走行案内を利用された方が95%、画面案内を利用された方が35%、両方を利用した方が30%だった。また案内所滞留回数は0回でした。

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二週目の結果に関して86名の方にヒアリングを実施。利用者の主な意見として「便利だと思う」「良いと思う」という意見が多数見られました。また「多言語での案内や簡単な受け答えができる機能があると良い」、「手続きの入力ができたら良い」「説明がないので音声で話してくれると良い」「音声で操作できると思った」など、Sailや行政サービスに対する期待の意見も。一方、観察の結果として曲がり角での出会い頭などで歩行者との接触が懸念される場面もありました。
また実証の成果としては下記が示されました。

  • 1Sailが用件のはっきりとした来庁者の案内を担う事で、『待たせない』窓口を実現

    来庁者の導線をSailとオペレーターに分散したことで、用件がはっきりしている来庁者への案内サービスを待たせずに提供できました。

  • 2Sailが現地まで走行案内する事で『迷わない』案内サービスを実現

    目的別の行き先を画面に表示し、選択した行き先までSailが走行案内を行うことで、来庁者を迷わさせず現地までナビゲートできました。

  • 3用件がはっきりしない来庁者への
    案内サービス向上

    用件のはっきりした来庁者の応対をSailに分散させたことで、用件のはっきりしない来庁者が案内所を利用しやすくなりました。

  • 4Sailが人間社会に溶け込めることを証明

    一回目の実証にてSailが案内所横に“居る”ことが皆さまに受け入れられ、1回目と2回目の間の期間に「あのロボットはいつ戻ってくるの」といったコメントも見られました。