東山動植物園は、とても広く高低差による急坂も多いうえ、動植物の展示種も非常に多いため、お客様が快適かつ効率的に回遊できるルート案内が求められています。
スマートフォン上で複数の目的地などを選択、さらに移動の条件（ベビーカーや車いすの仕様など）を選択することで、お客様のニーズに合った最適ルートを、先進技術によって提案するサービスの実証実験を行いました。
また、利用者へのインタビューを随時実施しながら、サービスを改善しました。

制作した「東山動植物園NAVI」は、アジャイル開発という手法で開発をおこないました。初回リリース後、ユーザーインタビューを重ねて、機能改修を3回実施しました。また、ユーザーからの意見をもとにニーズの高いものに絞って改善を繰り返しました。
実証の結果、東山動植物園を始めて訪れる方や、利用回数の少ない方にとって、このルート案内サービスの効果が高いことが確認できました。

今回実施した案内サービスに加えて、限られた時間で来園される、団体旅行や教育旅行など団体向けの案内サービスもニーズが高いことが判明しています。
団体客向けの対応として、現在は電話による問い合わせに、各々の職員が経験と知識に基づき対応していることから、これらの団体ニーズを分析し、それに対応したサービスをすることで回遊性の向上につながるサービルが展開可能であると考えています。
この他、海外からの来園者も多いことから、多言語対応も必要であると考えています。